1%の改革とは…
あらゆる事について1%の改善に取り組む
これは2012年のツール・ド・フランスでイギリスの選手が優勝したときの監督だったブレイルスフォード氏が優勝するために数年かけて実行した作戦です。
この作戦の意味は、
小さなことでも少しずつ改善していくことで、大きな改革となる。関係ないように思われることも全てについて1%ずつ改善しよう。
という意味だそうです。
これは、上記にも記しましたように、ツール・ド・フランスで優勝するための作戦で、就任から5年後の優勝を目指すために監督がとった作戦です。
小さいことでも少しずつ改善
この言葉のもと、イギリス選手達は監督・コーチらと共に栄養管理や、タイヤやサドルの改善など分かりやすいところはもちろん、更には自転車とは関係のないように思われる「睡眠」や「手洗い」の方法なども改善していきました。
その結果、目標としていた5年かかることなく、3年で優勝しました。
このことからも分かるように、「一見関係のないように思われることでも最終的にはどこかで関係していて、全てのことについて1%ずつでも改善すると大きな効果」となります。
どんな分野でも共通した考え方
これは、自転車の世界だけではなく、ビジネスの世界でもスポーツの世界でも、日常でも言えることです。
一般的に何かを改革するときには「大きな力が必要」と思いがちです。相当なエネルギーと気力・根性が必要となると思われています。
しかし、1%の改革だとどうでしょうか。毎日5分早く寝るだとか、毎日1本だけ遠回りして歩く距離を増やしたり、お肉やお菓子を1枚減らしたり、歯磨きを数秒伸ばしたり、家族との会話を1つだけ増やすだとか、多種多様な改善箇所があり、それは全て簡単なことです。
改善するクセをつけること
そして、あらゆることについて改善するクセがつくと、他のことにも中途半端な状態が気持ち悪くなり、どんどん良くなるスパイラルが生まれます。
そうなることで精神的にも安定するようになって、結果的にベストなパフォーマンス生まれるのです。
何かに行き詰まったときなどはどうしてもその事に熱中してしまい、他のことには目がいかなくなりがちです。
しかし、そういう時だからこの「1%の改革」のように他の関係のないことについても改善していくことが大事なのです。