人は劣悪な環境・状況に身を置いている時や、仕事や人間関係がうまくいかない時などには、
「あいつが悪い」
「私は悪くない」
「会社が悪い」
「運が悪い」
「どうせ上手くいかない」
など一部の人間がイライラしていると、周りの方にも影響して雰囲気が気まずくなって悪循環に陥ります。
逆に、同じような環境・状況でも
「何とか乗りきってやる!」
「ピンチはチャンスだ!」
「皆で頑張ろう!」
「オレが悪かった。」
などと考えられる人がいると、その気持ちが広がって全員が一丸となって危機を乗り越えやすくなります。
これはどういうことでしょうか?
他人は自分の映し鏡
「他人は自分の映し鏡」という言葉があります。
この言葉はよく、「他人の振り見て我が振り直せ」と大体同じ意味で使われ、対する相手は自分の感情などを表現しているという意味です。
例えば、好意を持って相手に接すると、少なからず相手も好意を持って接してくれますし、逆に、好意など持たずに警戒しながら接し続けた場合には相手も警戒し、打ち解けることはありません。
自分は他人の映し鏡でもある
逆もまた然りです。
「他人は自分の映し鏡」という言葉が紹介される際には、基本的に、
「自分から好意を持って接すれば相手も接しやすくなる。」
「自分が好意を持たずに警戒しながら接すると相手も同じように感じる。」
「自分の仕事や部活などへの取り組み方や態度を見て部下や後輩が変わる。」
「子供をやる気にさせるにはまず自分が変わることが大事。」
などの場合に使われる言葉です。
リーダーの条件
最初の話に戻りますが、「環境のせいなどと愚痴を吐いて雰囲気を悪くする人」と「どんな逆境にもめげずに皆を鼓舞して引っ張っていく人」のどちらに人はついていくでしょうか?
答えるまでもなく満場一致で後者になります。チームの雰囲気が悪いと良くなるものも良くなりません。人はプラスのオーラに自然と集まって力を発揮します。
そのことから、「他人は自分の映し鏡」という意味を理解して人の心を掴んでプラスの方向に導くことこそがリーダーの条件の1つかもしれません。