「恥ずかしい」と感じることから進歩は始まる。
何かに失敗して恥をかいた…例えば、先生に当てられて答えられなかった、大勢の前で言い間違いをしてしまった、常識を知らなかった、スピーチで言葉に詰まってしまった、単純なミスをしてしまった、など人は恥をかくシーンが次々とやってきます。
この恥をラッキーと捉えるかアンラッキーと捉えるかで成長力に差が生じます。
恥はポジティブに捉えよ
恥をかいたあとに人は何を思うでしょうか?
「もう二度とこんな経験をしたくない!」です。この二度と経験したくないと思ったあとの行動は大きく二通りあると思います。
一つは、ネガティブに捉えてもう同じ経験をすることがないようにその事象を避けていくことです。
もう一つは、ポジティブに捉えて、もう同じ恥はかかないように学習し、反復・練習して失敗しないようにすることです。
これはどちらが成長・進歩にとってプラスになるかは明白で、完全に後者です。
恥をかくことは成長するチャンス
恥をかくということは、その恥をかいた事象についてうまくできなかったとか、知識がなかったということです。恥をかいたおかげでその事に気づけたのです。
普段の日常生活では、その事象についてもできなくても、もしくは知らなくても気にしてこなかったことでしょう。
しかし、もう同じ失敗はかきたくない、恥はかきたくないという思いからそのことについては一生懸命学んだり、練習したりして自分のものとして習得していきます。
こうして、人は恥をかいては成長していくのです。人生はその繰り返しです。
本当の恥とは何か
普段、恥をかいたら嫌なので、恥をかくことを自然と避けてしまう方も多いと思います。しかし、その程度の恥はどんどんかくべきです。人の前で上記のような恥をかくことは本当の恥なんかではありません。成長するチャンスを得られたので本当は喜べるとよいのかもしれません。
本当の恥とは、自分が進歩していないことです。若い頃に恥を避けてきたことは、学んで自分のものに習得していく機会が圧倒的にチャンスを得たきた人に比べたら少ないので、その分、年をとってから代償を払うことになります。
恥は若いうちにかいておいた方が必ず将来役に立ちます。恥に対する免疫も高めておいた方が良いでしょう。
そもそも日本は、自己表現に消極的だし、他人との同調思考も強く、人目を気にしすぎる文化でもあります。恥をかくことがいかにも悪いことのように自然と教えられて育ちますが、成功者や魅力ある方たちは恥に対して消極的でしょうか。いえ、ほとんどの人がそもそも恥という認識が違うはずです。
行動しないことが恥、恥とは成長しないと考えられるようになると、今までとはまた違った景色が見えてくるのかもしれません。