才能の差は小さいが、努力の差は大きい。継続の差はもっと大きい。
嵐のリーダーである大野智が紹介した名言です。
才能や努力、継続の名言は数多くありますが、この言葉は単純なようでじわじわと深く心に刺さります。そして、万人に分かりやすい上に言葉自体の響きもよく、座右の銘やスピーチネタとしてもふさわしい言葉です。
才能の差は本当に小さいのか
「私には才能がない」とか、「あいつには才能があるから敵わない」などという言葉をよく耳にします。
才能、確かにそれは天が与えてくれた生まれつきの能力ではあります。しかし、才能だけでは何もできないことに気付かなければなりません。
しかし、人は他人の良いところばかりに目がいってしまい、他人を過剰に評価し過ぎて自分を悲観的に見てしまうことがあるためなかなか気づきにくいですが、才能の差というのは実は大きな差にはならないのです。
何故ならそれは見えている部分しか見ようとしていないだけ、実は才能があると安直に考えて錯覚しているからなのです。
そもそも、人は本当に才能だけで何でもできるようになるのでしょうか?もちろんスタートする前の能力は個人差があるのは事実です。
しかし、それはあくまでスタート時だけです。見えていないだけで皆膨大な努力をしているのです。
人は自分より能力が高い人を見るとネガティブになったり、嫉妬や妬みを感じたりしてしまうことから視野が狭くなって悲観的になることが多いですが、実はよくよく考えてみると才能の差というのは、最終的には実は小さいのです。
一流と呼ばれている人達は皆人並みならぬ努力をしているのです。この世の中、才能だけで成功するほど甘くはありません。
能力に差が生じるのは努力の質
では、どこで能力に差がつくのでしょうか。それは努力です。努力といっても単純に量をこなせばよいという訳ではなく、質が高いことが重要です。
努力の質が高いとは、どのような方法の努力だとより能力が高くなるかを常に考えた上で適性な努力をすることです。
努力は一歩間違えるとただの惰性
例えば、できる問題ばかりを必要以上に何度も解いても意味がないということです。それは努力ではなく、楽な方法をあえて選択するというただの惰性です。
課題を解決していくことが努力
自分の現状の課題を常に考え、それを克服するためには何が最善なのか頭をフル回転して考えなければなりません。そして、その課題をクリアしたらその次の課題も見えてくるようになって、またそれをクリアするための努力の方法を考える、この繰り返しが大切です。
課題を見つけて克服することは決して楽なことではありません。歯を食いしばらなければならないことです。
ここで踏ん張って努力できるかどうかが大きく、本当の能力の差なのかもしれません。
継続することが最も大事。ただし、一番難しい。
継続といってももちろん上記の例のような解ける問題を繰り返し解くということではありません。ここでいう継続とは、努力し続けるということです。
自分の課題を見つけて歯を食いしばり続けることは本当に容易なことではありません。とても難しいことです。
しかし、この難しいことを乗り越えて適切な努力を継続していくことで、新たな境地が初めて見えてくることでしょう。
この努力の継続こそが、他人と差を大きくつける鍵となるのです。
もちろん継続も、意味のない惰性となっては意味がありません。時と場合によって柔軟に継続をやめることも大切です。
努力も継続も惰性は敵です。